瞑々に唄え
卯ノ花 腐
恋愛/ラブコメ
連載中
長編
13話
34,848字
2019年11月25日更新
【魔性】――人を惑わす性質。またはそれを持つもの。 趣味はゲームと漫画。得意なことはコーヒーを淹れる事と自炊。私立十代田高校に通う二年 烏羽陣 は燻ぶったまま日々を過ごしていた。 「俺は何でも出来て、誰も彼もを救えるヒーローじゃない。中途半端でみっともない灰色だ。白色とは例えば......そう、氷川霧華。彼女みたいな人間を差して使う言葉だ」 容姿端麗、完璧、絶世の美少女。挙句、瞳には【魔性】を宿している。向き合う人間は悉く魅了される、魔性を孕む魔女だ。 そんな住む世界の違う彼女が、ある日のバイト先へと向かう道中、雨曝しにあっているのを見つけた俺は放っておけず、手を差し伸べた。それが俺と魔女氷川霧華の数奇な邂逅である。 それからというもの、俺のバイト先『オリヴィエ』へ足繁く通う彼女。住む世界も日常も違うのになぜ――!? 「――烏羽がそう言うならば、私は魔女になりましょう。だから、貴方も私の使い魔になって。魔女・氷川霧華の......私だけの使い魔に」 ――これは、青い僕たちのちょっとだけ灰色な青春ラブコメだ。
読了目安時間:1時間10分
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