第三次世界大戦から約百年後… episode1 “京”は巨大な“壁”に囲まれ、“京”には“内戦”で勝った人々が。“京”の外の世界には荒野が広がり、そこには“内戦”で負けた人々が暮らしていた。 “京”は常にこの負けた人々ーー通称“組織”の人間が起こすテロリズムに脅かされながらも、一応の平和を過ごしていた。 ある日、両親と妹を“鬼”に殺されたサイトウ・マコト(斎藤真)は“半妖ーー能力者”の才能を見初められ、“朝廷”に強制的に入隊させられてしまう。殺された両親と妹の敵を討つため、復讐心を奮い立たせ、“組織”と“鬼”との戦いへと身を投じていく。ところが… episode2 “朝廷”と“組織”の戦いが激化する一方、恋人に捨てられ、その恋人の浮気相手を暴行した罪で投獄されていた、“土蜘蛛”族の傭兵クニス・キツヒコ(國栖寸津毘古)は、出所後、“組織”側の傭兵としてテロ活動を行っていた。そんな折、彼は謎の記憶喪失の美女タマモ(玉藻)が封印されていた場所を発見、彼女の封印を解いてしまう。封印されていたタマモを助けるため、キツヒコと彼の幼馴染のヨシノ・イヒカ(吉野井氷鹿)は、タマモの記憶を取り戻すため動き出す。 一方、彼女の存在に気づいた“朝廷”は彼女の抹殺を、“組織”は彼女を捕らえるべく、両陣営はタマモに襲い掛かるのだった。 彼女は一体、何者なのか?彼女の失われ記憶と彼女の正体は…? 最終章にふさわしいミステリーと悲恋の物語が幕を開く。 一応はepisode1とepisode2の二部構成を考えている、平安時代をベースにしたSF作品です。 不定期連載、不定期更新になる可能性大ですが、気長に、ゆっくりと読んでいただけたらと思います。
読了目安時間:5時間26分
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