思わず溢した、あなたの心。 そのカタチは、ヒトを––あたしを––、 殺めてしまうカタチをしていませんか? ヒトの心をこぼされた、あなたの器。 そのミナソコは、 あなたが––あたしが––思っているほど、 深いところにありますか? 海原のように広く、絹のように柔らかい——— そんな夢想を『心』と呼んで、 あなたは、胸の裡に秘めているのですか? なにも纏わず、なにも繕わず——— ———だから、何にも惑わない。 何者でもない『あなた』の『ココロ』。 あなたが灯した、ただひとつだけのその『心』は、 あなたの瞳に、視てもらえていますか——————?
読了目安時間:2分
この作品を読む