【贄の王の呪い】。太陽は陰り、大地は腐り、人々は病魔に侵される。火は絶え、水は淀み、風は病み、土は膿み、雷は欠ける。 呪いを祓う術はただ一つ。贄を捧げることのみ。 とある人の都にて、一人の姫が贄となり、一人の少女が命を絶った。 人の踏み入らぬ魔の大地にて、死んだ筈の少女が目を覚ます。そのとき少女の目の前にいたのは、大地を呪う悪魔【贄の王】だった。 世界の敵たる悪魔に対し、少女が忠誠を誓うとき。孤独な二人が誓いによって結ばれるとき。 遥かなる太古より続く世界の仕組み、その壮大で下らない悲劇が揺るがされる。 ※挿絵は「七草マキコ」様に依頼させて頂いたものです。 ※「小説家になろう」様で投稿している物のリメイク作品です。
読了目安時間:16時間44分
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