現在の南アフリカ共和国の東部に、かつてたった一代で、大きく領土を拡大した国があった……その名は『ズールー王国』。 そして偉大なる統治者こそ、帝王「シャカ・ズールー」である! 戦争の天才であるシャカはそれまでの戦争のやり方を一新し、弱小部族に過ぎなかったズールーを、巨大な国へと成長させた。 伝統の得物を変え、戦術を変えて。彼の造り上げた軍隊は、やがて近代武装した白人の軍をも討ち果たす。 しかし、王としての彼の統治は、暴君とも呼べる恐怖政治そのものであった。 英雄であり独裁者である彼の一生は、短くも鮮烈な生き様である。 誰が言ったか。シャカは「アフリカの織田信長」であるとも。 これは、今なおズールー族最大の英雄と語られるシャカ・ズールーの、戦いと、親子の愛のお話。 【参考・引用文献】 岩波現代選書 『偉大なる帝王、シャカ I』『偉大なる帝王、シャカ II』マジシ・クネーネ:著 土屋 哲:訳
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