この国では12歳になった翌月の一の日に光の神に祈りを捧げると能力を授かることができる。 能力は必ず全員に与えられるため、能力を授かる儀式はいつしか成人の儀としてこの国に定着するようになった。 街の少年アデルハイド(通称アデル)は幼馴染のリーセロットとヨハンネスと共に成人の儀を受けるため、街の広場に向かう。 順に成人の儀式を受け、良い能力をもらった幼馴染のために光の神に感謝の祈りを捧げるアデルだったが、自身の番で最低ランクのスキルを授けられてしまう。 最低ランクのスキルを保持するアデルの、辛く厳しい人生が始まる。
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