大型アップデート並に改稿しました! 投稿日と感想が一致しないと思うのですが、不正でもなんでもないので、安心して読んでいただけたらと思います。 〜あらすじ〜 降り続く雨の中、橘隼人(たちばなはやと)は、深くまでフードを被り、傘を差さずに立っている少女と出会う。少女の名は、朝倉千尋(あさくらちひろ)と言う。 千尋は隼人の存在に気付くと、キュッと隼人の服の袖を掴んで言った。『見つけた』と。 その言葉から、物語は動き始める。 訳が分からずにいる隼人を前に、千尋はにこりと笑って言った。 『私の名前は朝倉千尋。はじめまして、2年前に自分のせいで実の妹を亡くした殺し屋隼人さん?』 その言葉を最後に、隼人は目を覚ます。 自分のベッドで眠っていたことを確認した隼人は、内心ほっとする。自分が殺し屋だということが見知らぬ少女に知られていたなんて、組織の長の耳にでも入ったら、自分の首が飛ぶと分かっていたから。 だから安心して二度寝を決めようとしていたのだが-- 「ねぇ? また寝ちゃうの? もうお昼になるよ?」 少女の声に隼人は驚きを隠せなかった。 夢ではない。妙にリアルに映っていたそれは、現実に起きていたことだった。 隼人の頭の中は混乱していた。 そんな彼に、少女は言った。 「ねぇ、私との約束、覚えているよね?」
読了目安時間:3時間50分
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