『BOYSFANコン・お題フリー』応募作 さあ歴史好きの皆様、変わったものが読みたい皆様。 ここらで一つ「狂言」なんて如何でしょうか。 【第四弾】の狂言は『文荷』。 あらすじ 若き日の武田信玄。 彼は恋をしていた。お相手の名は『弥七郎』、勿論男である。 彼は自らの想いの限りを一枚の恋文に書きそれをお相手に届けることにした。 しかし問題が一つある、彼には恋人がいたのだ。名は『源助』。言うまでもなく男である。 武田信玄。若き彼は浮気をしたのだ。 このことが恋人にバレでもしたらとんでもない事になるのは目に見えている。 袖にされるかもしれない。そんなことがあったら彼は寂しくて夜も眠れない。 涙で枕をぬらすことは目に見えている。 よって彼は弥七郎への恋文を内密に運ぶため、二人の者を呼びつける。 はたして武田信玄は無事、弥七郎に想いを伝え、色よい返事をもらえるのであろうか? 【この物語の原作】 色々書いておりますが要は『法律上は一次創作』であることを証明しているだけです。 拙作は『著作権の保護期間が終了している作品を原作とした小説』となっております。 原作は国立国会図書館デジタルコレクションにて公開されている―― ――『和泉流狂言大成 山脇和泉 著 (わんや江島伊兵衛, 1919) 』全4巻。 著作者は4巻とも『山脇 和泉』と奥付に記載されております。 この『山脇和泉』とは和泉流宗家の名跡であり、御本名は『山脇 元照』氏(1916年“大正5年” 2月25日没 『新選 芸能人物事典 明治~平成 日外アソシエーツ[編]』)となります。 当時の能楽狂言方和泉流の宗家の方です。 よって原作の著作者の没年は1916年。著作権の起算点は翌年の1月1日。 著作権法に記載された没後70年を満たしております。
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