この世界は現実と夢のバランスにより成り立っている。 現実世界において人が夢をみることが減ったことにより、現実と夢のバランスは崩れ、夢世界はいずれ消滅する危機に瀕していた。 そのことに落胆した夢側の住人は、現実世界に存在し、世界のバランスが崩れるとその封印が解かれるとされる”鍵”を使って夢世界への扉を開き、現実世界を夢で支配することを目論む。現実世界において”鍵”のことは別の名で呼ばれ封印されているが、その封印が解かれた際、”鍵”を巡って現実世界と夢世界との”聖戦”と呼ばれる戦いが繰り広げられる。 十年前、その封印が一度解かれるも、詩織の母親がその”鍵”を自分の魂と引き換えに娘の詩織に再封印し、”聖戦”は一旦回避されたかに見えたが・・・
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