ある程度それなりの有名大学に進学。 特に学業でも何も問題すらない。 いつも私は思う。 「下らない」 「つまらない」 たまに出す口癖でも本心だ。 昔から大人相手をしてきた事もある。 だから相手の『目』を見れば大体、嘘か本当かも判る。 だからこそウンザリする!! 人間なんて嘘の塊でしかない。 大抵の事も苦労なく出来る。 友人なんて使いっ走りだ。 私の本心すら一切、気付かない馬鹿ばかり。 男なんて更に馬鹿で救いようがない。 私の外見のみ。 誰も内面なんて見ても居ない。 それに私の場合、金も親から定期的に貰ってる一人暮らし。 でも別にそれも実家に居ても変わらない。 親は常に仕事で居ない。 家には家政婦が定期的に来るだけ。 私には金を渡すだけ、ずっと今までそうやって生きてた。 そして私は人間が、一番嫌いだ!! 私自身が人間な事すら嫌気がする… そんな中で普通を装って私は生活してたけど。 ある日を境に異世界へ。 どうやら私は死んだらしい… それは別に、どうでも良かったけど。 でも私の死は神だと名乗る馬鹿のミスだった。 更に慌てる様子をしてる馬鹿神を『誘導』してみた。 その馬鹿は… 本物の馬鹿神だった。 私が誘導したらアッサリと、もう驚く。 まさかの異世界チート生活をする事になった。 私は内心思う。 これは楽しめそうじゃないか? そんな形で始まった異世界生活。 私の場合は完全なチートだろ? 私専用にと得た『異能』もだけど。 更に、それだけじゃなかった。 この異世界でなら… 誰の事すら気にする必要さえない!! だから私は初めて本当の自由になれた気分だった。 そして初めて出会った『獣人』の言動に困惑した。 でも動物でも、人間でもない!? 私に何を言いたい? 全く判らない… 私が判らない事もあるけど。 だから相手からの提案を一応は受けた。 その内容が『誰かを愛せるまで一緒に居る事』だった。 私が誰かを? 愛せる気すらない。 判らないからこそ… 始まる異世界での恋愛チート物語を。