社畜な上に関係が冷めきったまま同棲を続けている彼女の存在に悩まされていた朝桐 秀星はある日の帰り道、通り魔に襲われて呆気なく命を落とす。 こんな人生の終わりなんてあんまりだと思うが毎日に疲れ果てていたは秀星は生涯を終えることに嘆きつつも、むしろ、これでようやく自由になれるとさえ思った。 そして、生まれ変わるなら超ホワイトな会社で働けて、優しくて労わってくれる彼女がいる男になりたいと願って意識を手放した。 それなのに…… ――ちょっと待て!? 何でよりにもよって、異国でわがままお姫様の従者とかやってんの!? 俺は、ただ平穏な日々を送りたいだけなのに、転生してもなお酷使されなきゃならねぇのかよ……。 ある日突然前世の記憶が蘇った時、とある国の王女様の従者に転生したことを知った秀星は、前世以上に酷使されていたことに愕然とした。 ――つーか、転生してまでこんな不幸な人生とか、マジでやってらんねぇんだけど! あまりに理不尽な展開に絶望し、全てを投げ出したくなった秀星。 けれど、そんな彼にも救いはあった。それは、転生した従者――アルトが何でも出来る完璧人間だったこと。 ――こうなりゃ、もうどうにでもなれだ! いっそ国王と姫に気に入られて、時期国王の座を勝ち取ってやる!! 王女様の結婚相手を探していることを知った秀星は、国王と王女に気に入られて自分を選んでもらい、時期国王の座を勝ち取ってスローライフを送ろうと目論むも、王女様は恋愛に全く興味がなく、一筋縄にはいかなくて…… これは下心アリアリの元社畜従者と恋愛に興味のないわがまま王女様が徐々に心を通わせていく日常系ラブコメ。 表紙イラストはすみかど様のフリーイラストを借りてます。エブリスタ、カクヨム、アルファポリス、ツギクルにも掲載。