男子高校生、清水一哉は、地域の氏子達に信仰されている清流神社の跡取りだ。 ある日、彼は神社の境内に迷い込んだ、空き缶に頭を突っ込んで抜けなくなっていた子狐を助けた。 そしてその夜、夢の中に、女の子 (ただし狐耳を生やしている)が出てきて、彼に告げた。 「神様が、優しいあなたにだけ見えて、通ることができる、昔の世界と繋がる門を開いてくださいました!」 夢から覚めた彼が、教えられたとおり幣殿の奥、普段は閉ざされた暗い部屋に入ると、そこには彼にしか見えない、鈍い光を放ちながら異空間の屋外を映し出すゲートが出現していた。 時空を越えて物資を運べるようになった彼は、不作であえぐその地方の、特に立場の弱い少女達を率先して助け、やがて慕われるようになった。 藩主にも認められ、複数の嫁を持つことすら許可された彼は、ついに念願の飲食店を開業させた。 『清水美海店』――後に『天女御膳屋』と称されるほど評判になったこの店の調理法(レシピ)は、実は現代から三百年の時空を超え、密かに伝えられたものだった。 ---------------- 【作者が考える作品のセールスポイント】 1.現代と三百年前を行き来できる男子高校生が現地の少女達に食材とレシピを伝授! 2.江戸時代の住民達の食に対する感嘆と人間模様の描写! 3.徐々に明らかになる男子高校生のプチハーレム状態! ----------------
読了目安時間:2時間9分
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