史子と光太のコンビが不思議な力で変身しこの世にはびこる悪人を討伐する風刺小説。 世界の理不尽に苛まれながらも必死に生きる二人の物語でもあります。 本作ができるまでの経緯 『変身 〜ウィステリア・レゾリューション〜』は、 2006年5月に書いた『Red Reality -any vocation-』というタイトルの物語を2022年6月に書き直したものです。実に16年越し。。。 以下、『Red Reality -any vocation-』を『Red』と略します。 また、『変身 〜ウィステリア・レゾリューション〜』を『リテイク版』と略します。 Redは、母校のSF研究会に入部して最初に課されたテーマ『変身』のために書きました。 母校のSF研究会では、2、3ヶ月ごとに何かしらのテーマを決めて、そのテーマに沿って文章を書く、という活動をしていました。 部室に集まってみんなでテーマ候補を出し合って、多数決だったり、部長の鶴の一声だったりで決めます。 まあ、文化祭の出し物を決めるようなノリです。 僕がSF研究会に入部して一番最初のテーマが『変身』でした。 SF研究会に入部したてて僕は右も左も分かりませんでしたので、このテーマは先輩たちがノリノリで決めたものです。 特撮の『変身』のイメージです。仮面ライダーの変身、ウルトラマンの変身、魔法少女の変身、色々ありますが、 とにかく変身をストーリーに組み込むことが条件のテーマでした。 その頃、僕は変身ヒーローものに全く興味がありませんでした。 悪を懲らしめる男性ヒーローが活躍するストーリーではなく、 二次元美少女と冴えない主人公が織りなす学園ストーリーにズブズブに浸かっていました。 イリヤの空を見上げながらUFOの夏を妄想していました。 なので、変身のストーリーを最初に考えたときに出てきたのは、やっぱり二次元美少女と冴えない男子でした。 Redは、人生で初めて〆切を設定して書いた文章でした。 なので、色々と自分で反省する点がありましたが、学生時代はあまりに忙しくて反省する暇もありませんでした。 2017年頃、昔書いた文章をちゃんと書き直したくなり、Redのリテイクを色々考えました。 しかし、2017年にリテイクが文章化することはありませんでした。 ※本編012に続く
読了目安時間:1時間27分
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