その美しい声で告げられた内容は、予想外もいいところな内容だった。 そう、 アリア・アスターは重度のメンヘラ気質である。 『おはよう、クロエ。今日も良い天気だよ!』 と、笑顔で話しかけてくれる、こいつだって俺と同等以上の実力を持っているのに、だ。 『おう。そうか、ありがとう。ん、ところでお前の後ろから抱き着いているのは?』 そう。俺が起きた瞬間から、何故か美少女が俺の布団の中にいた。 俺と同じ金髪の髪をツインテールにして、俺よりも少し幼い顔立ちをした美少女だ。見た目年齢は13歳くらいだろうか。…………いや、ほんとはもうちょい年上なんだよなぁ、こいつも。 そういえば紹介がまだだったな。名前はアリア。フルネームで『アリア・アスター』という。俺と同じく妖怪で【白術魔】だ。 ただ、俺の種族とは違うが。 アリアの容姿を説明するなら、まず目につくのが頭に生えている大きな二つの犬耳だろう。 狼っぽい耳に、白いフサフサとした尻尾。 身長も140センチほどで小柄だし、何よりとても可愛らしい少女だ。あと、おっぱい大きい。 しかし、この娘。実はめちゃくちゃ強いのだ。それは戦闘面での話だが、身体能力だけなら俺は確実に負けてると断言できるほど、こいつはすごい。 しかも魔法に関しても天才的で、魔力操作もかなりうまいのだ。俺に教えを請うて来て、それからは毎日修行を頑張っている。本当に良い子である。俺の娘かよってぐらい。
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