「あたしたちが……安倍晴明の孫……?」 安倍緋月は覚えていなかった。 半妖でありながら陰陽師でもある自分が、平安の大陰陽師――安倍晴明の孫だという事を。そしてその記憶が、意図的に隠された事を。 隠り世の崩壊を防ぐ為、自分の記憶を取り戻せ! 隠り世――『妖街道』を舞台にした和風ファンタジー、今ここに開幕! 【簡単なあらすじ】 安倍晴明の孫娘である半妖の主人公、安倍緋月(あべの ひづき)が、封印された自身の過去の記憶を取り戻すために、隠り世と現し世を駆け回って過去と向き合うお話です。 後半の章になる程、バトル要素が増えていく予定です。 もちろんフィクションですので悪しからず。 【詳しいあらすじ】 「妖街道(あやかしかいどう)は近いうちに滅びるよ。」 「陰陽亭(おんみょうてい)」という便利屋の手伝いをする半妖の少女、安倍緋月(あべのひづき)。 ある時緋月は、自身が暮らす隠り世である「妖街道」が滅びるよ、と訪れた老婆に告げられるのだった。 翌日慌てて自身の兄、十六夜(いざよい)と従姉妹、紅葉(くれは)にその事を告げるが、夢だと笑われ一切信じてもらえなかった。 しかし緋月が老婆に言われた“ある言葉”を十六夜に伝えると、彼の態度は一変し緋月と紅葉の二人にある事実を告げた。 それは、自分たちが安倍晴明の孫であると言う事……。 十六夜曰く、妖街道の滅亡を防ぐためには封印されている緋月の記憶が鍵になるらしい。 こうして緋月は妖街道を守るために、隠り世を巡りながら、自分の過去の手がかりを探していくことになる。 行く先々で出会う、かつての仲間と新たな仲間。過去と現在を通じて、緋月の運命は再び動き始める。 これは現在隠り世に生きる安倍緋月が、かつて平安時代を生き抜いた安倍緋月を取り戻すための、隠された陰陽奇譚。 ※毎週水曜更新 ※小説家になろう、カクヨムでも掲載中
読了目安時間:7時間26分
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