癌の病気により、余命を言い渡されていた少女--美樹。 それを、必死に看病し、アレンジメントの花束をプレゼントする祐樹。 花屋に勤めていた美樹とは、両想いで二人は、お付き合いする--はずだった。 しかし、余命を言い渡されている美樹は、祐樹のそんな愛の思いに答えることが出来ない。 子供も産むことも、これから先の未来を二人で過ごす事も、叶わぬ願いになってしまったが、過去の思いは色あせない記憶となって甦る。 祐樹が、花屋の美樹から、初めて買ったお花--それが花言葉幸福を意味する、あの花であった……
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