結構昔。とある里の、とある集落で起こった出来事。 少年たちはいつもの通りに、親の手伝いや弟妹たちの面倒を見て日々を過ごしていた。 ある日、いつもとは違う時間帯、違う顔ぶれで集まるちびっこたちを見つける。そのとき、自分達はまったく知らない唄を歌っていた。 少年と友人は突然不安に襲われ、大人を呼ぼうとその場から一瞬離れる。このときに、幼子が行方不明となる。 大人たちが手分けして探しても見つからず、さらにもう二人、行方不明者が出る。少年も自身の弟がいなくなり、集落中がパニックになる。 神隠しならば諦めるしかないと思い始めたとき、少しの希望があっさりと恐怖に落ちるのは、運命なのか。
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