広大な大陸を東西に分断するように高く聳える『ディヴィデ大山脈』。 その大山脈東側の麓に『淵緑の森』と呼ばれる、深い緑に覆われた森があった。 そんな人が寄り付かない暗い森の中に、人知れず建つ一軒の屋敷がある。そこでは7人の人物が暮らしていた。 屋敷の主人で“錬金術”を研究する『セレスティア』と、屋敷に居候し“魔術”を研究する『ミューダ』。そしてこの二人に仕える5人の使用人達だ。 セレスティアとミューダは日夜研究に没頭する有意義な生活をしていた。だがある日、屋敷の資金が底をつきそうになっていることが発覚した。 「「このままじゃ、研究を続けられなくなる!!」」 危機感に駆られた屋敷の住人達は、研究を続ける為の資金を稼ぐことを決意する。 その為に経済の中心地と呼ばれる『貿易都市』に資金稼ぎをする方法を探しに行くことにした。 ……だがその行動が切っ掛けになったかのように、世界は大きく変動し始めることになるのであった――。 ※R-15は保険用です。
読了目安時間:22時間51分
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