ある男子高に、三人の童貞がいた。 何故男子高に進学してしまったのか。彼らはこう語る。 異性との関わりに興味がないから。あと近いから。 今は友達と遊んでるのが一番楽しいから。 異性目当てで共学に行くなんてカッコ悪いから。 何より、友達が進学するから。 そして、程なくして……口には決して出さないが、全員が後悔していた! 思春期の男子とは、見栄と建前と意地で形成されているのだ! 今更彼女欲しいとか言えねーよ! オシャレとかに手を出して抜け駆けしてんじゃねーとか、色気づいてんじゃねーとか言われたくない! 何も言いだせないまま、貴重な青春がゴリゴリと削られていく! そんな時、裏切り者と罵っていたかつての友がこう言った。 バカ野郎! 合コン行くぞ! ここまでの文章で、一つでも自分自身と重なるものを感じ取った全ての男達に捧ぐ。 さあ、見栄も建前も意地も捨て、立ち上がれ童貞達よ! 断捨離……いや、男捨離の時間だ。
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