「あなた。ちょっと、そこのあなた」 室内に響いた先生の声に顔を上げると、僕を見ている先生の視線と僕の視線がぶつかった。 先生の視線を受けつつ、僕は自分の鼻先をさし、自身が呼ばれているのかをジェスチャーで確認する。僕のそのしぐさに、先生は大きく頷くと手招きをしてみせた。 「そう。あなた、あなたです。私に付いていらっしゃい」 先生に連れられてやってきた部屋。自分の名前と同じ呼び名で呼ばれているその部屋で、僕は箱庭の世話をすることになった。 日間ジャンルランキング最高1位!! 週間ジャンルランキング最高3位!! 月間ジャンルランキング最高4位!! 日間総合ランキング最高13位!!!
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