タクシーを運転する私は、日々、往来している人々を見ては、その人のその先を妄想することを楽しんでいた。 この日も、駅からタクシーに乗車しようとしていた、シルバーカーを押したご婦人を乗せようとした矢先、慌てた様子の女子高生がご婦人のシルバーカーに足を引っ掛け転んでしまった。 幸い両者は大事には至らなかったが、彼女は転んだ拍子に膝を擦りむいたようだった。 しかし、彼女は、傷を気にするそぶりも見せず、その場を走り去ってしまう。 一体、彼女は、何故そんなに急いでいたのか。 日間ジャンルランキング最高1位!! 週間ジャンルランキング最高1位!! 月間ジャンルランキング最高6位!! 日間総合ランキング最高7位!!!! ※表紙画像及び挿絵は、フリー素材を加工使用しています。
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