初投稿です。 BOYSFANコン用、お題フリー。 プロローグ+6話 とある年のゴールデンウィーク初日、新宿駅西口で俺・森山浩斗(21)は今日は『何をやっても上手くいかない日』なんだと覚悟を決めるほど、不運なことが何度とも起こった。 新宿のカフェでバイトをしている俺は、連休初日の激務をひたすらこなす同い年の女子・坂井の白目を剥いた姿と、先輩・加瀬さんのかなり焦った姿に心配する余裕もなくミスを連発。 普段は冷たい店長ですら苦笑いをする程、俺は酷い顔をしていたらしい。 そんな時、新人として入ってきた同い年の彼・宮田アンヘルと痛い初対面を交わす。 ペルーと日本のハーフである彼の、羨ましい程の高い鼻と愛らしいタレ目のギャップに吸い込まれた。 内側に充満する泡に自覚し、それが一目惚れだと確信した時、彼が俺の背中を擦り、 ーー「よろしくね」と丸い笑顔で言ってきた。 それから彼とは、映画を見に行ったりご飯を食べたりする仲になった。 そしてバイト先皆での忘年会で、知りたくないことに触れそうになって、 俺はトイレに逃げ込んで声を殺すしかできなかったんだ…… 「俺の知らない彼の顔は、まだまだ沢山あるんだと改めて思い知った」 俺と彼が出会ってから栃木での出来事までの、9ヶ月の物語。 BLはおろか小説は初めて書くので、易しい目線でお楽しみ下さい!
読了目安時間:50分
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