人類は今、全員が精神感応的に《繋がって》いる。だが感覚も感情も共有する《繋がり》を理解出来ず受け容れられず、自らは滅び行く運命にあると悲観して、人工冬眠につくなどして姿を消す者も多かった。 《繋がる》人であるディーパは、冬眠者たちが残した記録を探す記録掘り。《繋がり》のない生活など考えられない彼女には、《繋がり》を恐れるあまり逃げ惑う人々の考えが理解出来ない。だがかつて、生まれながらに《繋がって》いた初の人類ハジメの記憶に触れる内、ディーパは冬眠者たちの記録を掘り続ける己の目的を再確認する。 ※本作は『Unconnected man』と対のつもりで書いた短編です。 ※pixiv「さなコン2」応募作品を転載しました。
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