「出来損ないの子供だ、なんでお前はこんな子を産んでしまうんだ」 「ごめんなさい、あなた」 南北戦線と呼ばれる戦争の真っただ中、世界は帝国からの名誉を得るために、自身の子供を立派な戦士に育て上げようと躍起になっていた。かくゆう私の両親も、その中の一つでした。 しかし幾ら指導を受けても、実を結ばなかった私は見限られてしまい、存在をなかったことにするため、身動きが取れない状態にしたうえで、海に投げ捨てられてしまいました。 そのまま死を覚悟した私ですが、奇跡にも海底に沈んだ都市へと沈んでいき、そこである男に助けられる事になりました。 そう――そこは、過去に繁栄を遂げ、そして失墜、忘却された伝説の海洋都市、アトランティスだった。
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