地球と異なる世界から訪れた2人の先生が、ある2人の高校生と出会った時、世界の運命は大きく変わる。異世界浸蝕と血徒汚染、紅き災星の接近という、全世界滅亡に関わる大事件を彼らは解決することができるのだろうか? 時は20XX年、いくつもの星々が観測されなくなり、世界中に突如出現した吸血鬼ゾンビによる「ブラッドホワイトデー事件」により、人口が大きく減少し世界が大きく変わった地球を舞台に始まる。 地球の京都にある学園都市「春花」 そこに構える「九条学園」の高等部に通う2人の高校1年生「結月 響」と「如月彩音」は普通の学園生活を送っていた。だが彼らは大きな秘密を幾つも秘めていた。 それは、9年前の彼らの故郷で起きた悲しい事件の被害者であり、霊感が2人とも強く、その事件の犯人の姿を目で捉えたことであった。 そんな中、彼らの住む春花でも不審な事件が起き始めていた。奇しくも、それは9年前の事件と類似する点があり行方不明になった友を探していた2人は、街中で見つけた光る亀裂の罠に引きずり込まれ村を壊した犯人と対峙する。 身の危険が迫る2人を颯爽と助けたのは、自ら魔法探偵と名乗り紺色の刀を手にした黒緑髪の男と、青髪で角を生やした鬼のような和装姿の男であった。 響と彩音は彼らに関わる中で、異形の存在と戦う素質を認められ、探偵見習として修行に励む響と彩音は、めきめきと頭角を現していくのであった。 その中で事件が事件を呼び世界は混迷を極めていく。響たちは具現霊(レヴェネイト)と共鳴し、「異境界航行空間」こと異界空間というダンジョンに潜り、異世界浸蝕現象やそれを引き起こす巨大組織に対し戦いに挑むのであった。 様々な怪事件の裏に隠れ結びあう、数千年単位で計画された陰謀とその黒幕を見つけ、「禁断の究極兵器」の解放と世界の土台となっている旧世界の支配者こと「世界龍」の欠片、幻霊龍による「世界龍事変」を防ぐことができるのだろうか? ※当作品は、第1話 夜空を見上げる2人の男 から読み始めることをお勧めします。
読了目安時間:32時間45分
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