「消えるなら、ワシに力を貸してくれぬか?」 最後の旅のつもりで訪れた関ヶ原古戦場跡。島左近の陣跡で、由利奈津は、謎のお爺さんと出会う。 残念な誤解から扉の選択を間違った奈津。彼女は、時間を遡って不思議な戦国時代に転生してしまう。 「ワシにとってはゲームじゃが、お奈津ちゃんにとっては現実の世界じゃ」 ちょっとしつこいけど、憎めない可愛らしさのあるお爺さん。彼の元気すぎる明るさに困惑しながらも、彼女は、現代知識を活用して、お爺さんのお願いをかなえてあげたいと頑張るが……。 「でも、ちょっと待って。島左近ってどこにいるのよ?」 最初の扉の先は男女逆転の世界、そして二つ目の扉の先で、奈津はこの世界の仕組みを知る。 現実逃避から死を選ぼうとしていた彼女が、前を向いて歩き始める成長物語。 *セルフレイティングは保険でつけています。
読了目安時間:4時間31分
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