恒星間抗争の終わった惑星に暮らす傷痍軍人イヴァンと少女スノウ。 イヴァンは、戦火により顔の半分と身体の自由を失い、スノウは、戦争によって身を売ることを強いられる夜を過ごす。 2人は、イヴァンの「落としもの」をきっかけに、ある日出会い、共に旅に出ることとなる。 イヴァンは自らの“内なる戦争”を終わらすべく無くした記憶を求め、スノウは自身を傷つけた忌まわしい記憶を消すべく虚空を彷徨う。 果たして、自分の「Dearest(最愛の人)」は誰なのかを求めつつ。 旅の各所に潜むのは、終わったはずの戦争の傷跡と影。戦争とは、2人にとって、何時、終焉を迎えるものなのか。 さらに、イヴァンの消えた記憶に絡む謎を追い、追われながら、いつしか迎える旅の終わり。 ――2人は、記憶を辿る旅路の最後に、何を知るのか。 ※表紙画像 サミィー(Twitter @freezingsammy)・画像掲載許可済 ※カクヨム・エブリスタ・小説家になろうにも掲載
読了目安時間:3時間27分
この作品を読む