「キラ」と名付けられた少年には、記憶がなかった。 親も、友達も、居場所も。目を覚ました時には、そのすべてが忽然と消えていたのである。 しかも少年……キラは、魔法を使えなかった。 代わりに「神の如き力」を授かってはいたものの、終始暴走気味。 運命のいたずらはそれだけにとどまらず、数々の困難が立ちはだかる。 ”闇”に”青い炎”、”厄災の魔獣”ドラゴン、正体不明の敵……。 キラは「力」に振り回されながらも、愛刀とともに前へ突き進む。 そして……。 キラは己の謎と向き合うこととなる。 なぜ、記憶を失ったのか? どうして、あの時あの場所で倒れていたのか? どこで生まれ、何をして過ごし、どんな経験をしたのか? そのすべてが明らかになった時。 世界の真理への扉が開かれる。 これは、記憶を失った少年が、歴史上最も偉大な英雄となる物語である。
読了目安時間:29時間25分
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