我儘お嬢様は、多少酷い目にあった位では反省しませんでした――。 レーヴェル侯爵家三番目の子供『アメリア・レーヴェル』は我儘でかつ上から目線という特に理由もある婚約破棄を言い渡される。 そのついでに、あまりにも我儘だった所為で噂に尾びれが付きまくって、通っていた貴族学園にもいられなくなる。 更にそのついでのついでに、特に理由もないのに実家の『政』に巻き込まれ、最終的には『公爵家の財政に傷をつけた』なんて建前の責任を押し付けられて半ば追放に近い形で島流しに遭う。 自業自得と言えばそこまでだが、流石にそこまで酷い事はしていない。 ただ、我儘なだけだったのだから。 とは言え、起きてしまった事は取り消せない。 少なくとも、今は。 現状は汚名を払拭とか不服を申し出るとかそれ以前の状態。 今までの様な贅沢三昧どころか、働かなければ生きていく事さえ叶わない。 そんな多くを失ったアメリアに唯一残されたのは、堅物で生真面目な従者『ヴォルフレッド・アッシュ』ただ独りだった。 ある程度まとまったら『小説家になろう』さんに投稿する予定です。 あくまで予定ですが。
読了目安時間:3時間53分
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