『想像が現実となる世界。日の本にて、戦いはもうすぐ終わる。残酷な華に祝福され、救世の聖女は誕生し、影の女神を墜とす』 想像したものが現実となる。その力の源である万能粒子を人々は『テイル』と呼んだ。――人々はそれを力として使い戦争を起こすに至ってしまった。 人々は地獄と化した世界を救う救世主を求め創造した。人間と同じ見た目でありながら、頭脳、身体能力、万能粒子への適合度が高い〈現神人《あらがみひと》〉、通称〈人〉。人間を強大な力で戦争の世界から救ったが、上位存在の知性体として人間を支配、管理するようになった。 日ノ本も戦乱の世。12の〈人〉の一族が島国を十二分し、思想の違いから争いあっていた。 この物語は、1人の少女の恋と旅立ち、絶望と時代の終わりまでの戦いを書く。 ※更新や最新情報はTwitterをチェック!→https://twitter.com/TT_againsthuman Ⅰ 『無知故の白き羽は、戦いと思慕で紅色に染まる』――The girl was left behind―― 13歳になった少女、四十番もまた、その争いの兵士となるように育てられ、成人式を契機にいずれかの〈人〉の下で奉仕をするために売られることになる運命だった。しかし、彼女を買収したのは16歳の旅人。彼らは行方不明となった友人を見つけるための旅をする傭兵。 彼らの弟子となり、『明奈』という名前を与えられた彼女は、主となった2人との生活の中で、自分の生きる意味と希望を見つけていく。 「私、先輩と一緒に生きて、お手伝いがしたいです」 その言葉は、彼女を、少年2人が抱えていた運命との戦いに巻き込み始める。 Ⅱ 『楽園に至る紅き蝶は、邪神の炎に包まれる』 ――The city is full of inferno―― 源家本領の戦いから、2年が経過した。 戦いの舞台は京都。倭の中で人間が唯一比較的自由に暮らすことができる人間にとっての理想郷人間の自治区。人間差別主義の家の襲撃が訪れる最中、明奈の目の前に〈影〉の神が現れ、明奈の戦いが佳境を迎える。そして史上最悪の内戦の1つと呼ばれた、京都会戦が始まる。 ※小説家になろう カクヨム ノベリズム アルファポリスでも掲載中 ※作者Twitterで活動情報等のお知らせをしてます→@TT_againsthuman
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