林田権蔵は急に昔の事を思い出し、何度も嗚咽した。あの頃は、目が焼ける程に光り輝いていた。 何時からあの当時の輝きは消えて無くなったのだろうか。 今だって不幸ではない。 同じ病院で生まれ、人生のほぼ全てを共に過ごした妻の麻耶が居る。 同じく、生まれた病院・生年月日・利き手・血液型等も一致する、幼馴染にして妻公認の愛人 関口麗娜も居る。 双方の妹達は今も変わらず自分を“お兄ちゃん”と呼び、慕ってくれる。 二人の娘達との仲だって決して悪くないどころか、寧ろ他より遥かに良い。 何なら、麗娜の娘二人からも慕われている。 これ程良い条件が揃っているのに、権三は幸せと思えなかった。 「今思えば、子供の時の夏休みは人生で一番の日々だったな。もし戻れるなら戻りたいものだ」 この言葉が翌日…………………………!? 本作には暴力/性的場面が有ります。感じ方には個人差が有りますが、何れにせよ御注意下さい。 また、201話を超える大長編である事を予め御了承下さい。 全て完成しているのでエタる事は無いと保証致します。 無限ループものなので同じ内容の反復が有る事を御了承下さい。 本作は、話が進むにつれ“侵食”が進み、片仮名表記が増えます。 考察/ファンアート/コミカライズ/コメント/レビュー/二次創作等、24時間年中無休で大歓迎です。 頂いた作品は必ず紹介致します。 尚、作中に有る、年代物の救急車の挿絵はdx molly様に描いて頂きました。感謝致します。 追記 2023/7/7:綿菓子ピエロのイラストをsaisai様に描いて頂きました。有難う御座います。
読了目安時間:7時間2分
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