吉原の赫赫屋(かっかくや)に勤める遊女は病にならない。 そんな噂で繁盛していた小見世に、ある日寒村からふよという娘が売られてきた。 齢三十八にして少女のような若さを保つふよに、女楼主である蘭菊は、この見世は化生の物が客を取っているという秘密を明かす。 あやかしや人外の者を雇う見世故、人のかかる病など恐るるに足らず。 そして、人魚の肉を食べたふよが既に不老不死であることを告げた。 実に遊女の八割が人外、基本的に病と寿命の心配がない遊郭という特異な環境で、ふよは新米遊女「芙蓉」として、そして人外として、女ばかりのどこか緊張感のない苦界を生きていく。 ちょっと妖しげなコメディです。 百合ですが、恋愛描写だけでなく女の友情込み。 遊廓物ですが、女性はあんまり不幸にならないです。 基本的にハッピーエンド。魔法というか妖術とか通力的なのは普通に出てくる世界です。18禁描写は詳細に書きませんが、一応遊郭物なので下ネタとか出ますしレーティングしておきます。 ☆が付いてる話は比較的セクシーな描写があります。 筆者は全力で資料を調べながら書いていますが、間違いなどあったらご指摘お願いします。
読了目安時間:1時間23分
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