ほんの友達との悪ふざけのつもりだった。 冬の河川敷、馬鹿だった俺は数人の友達とそこに横たわるホームレスに石を当てる遊びをしていた。 よく雪合戦で、石を中に詰めて人に当てて痛みを負わせることをする奴がいて、そいつに影響されて、俺含めその時の何人かは、そんな危ない事でも、遊びだからと正当化できた。 だから、学校で拾ったどんぐりや道端で拾った石を道路に投げ通りかがった車が踏み潰すのを待つ遊びなんかも内輪でのブームになっていた。 勿論それが悪い事だとも思わなかったし、そこまで深いところまでは考えられなかった。 だからあの日、河川敷の高架下で寝そべるホームレスに石を当てる遊びをした。
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