広大な大陸の中央には、大陸を東西に分断するように高く聳える『ディヴィデ大山脈』という大きな山脈がある。その山脈の東側の麓に、深い緑の森が広がっている場所があった。 人が寄り付かない程に暗く深い森の中に、人知れず建つ一軒の屋敷があった。 名も無きその屋敷では、屋敷の主で“錬金術”と呼ぶ術を研究している『セレスティア』と、セレスティアの屋敷に居候して“魔術”の研究をする『ミューダ』、その二人を日々支える五人の使用人達が静かに暮していた。 日夜各々の研究に没頭する毎日を送っていたセレスティアとミューダだったが、ある日屋敷の資金が底を尽きそうになっている事が発覚する。 「「このままじゃ、研究を続けられなくなる!!」」 研究一筋のセレスティアとミューダは、自分たちの研究を続ける為の資金稼ぎを決意する。そして経済の中心地と言われる『貿易都市』に、資金稼ぎの方法を探しに行くことになる。 しかし、その行動が切っ掛けになったかのように、世界は大きく変動し始めることになるのであった。 ※R-15は保険用です。 ※小説家になろうで投稿していた作品です。こちらでも投稿することにいたしました。