――時代は1939年 (昭和14年) 葉月のある日、主人公である菊之助は四年前に亡くなった幼馴染で許嫁である、みよ子が何故か見えるようになる。 菊之助は亡くなった彼女が現れたことを戸惑いながらも、昔のようにみよ子に接していく。――自分の所為で彼女は死んだと自身を責めながら。一方、みよ子はそんな菊之助に想いとひとつの願いを抱いていた。 葉月に長月。霜月に師走。弥生に卯月。 月や時間が過ぎ去ると共に、やがて時代は戦争時に移り変わり、菊之助も兵隊として戦うことになってしまう。 ――四年前に止められていた二人の間を繋ぐ花が、今ゆっくりと開いていく。 * 時代背景は昭和時代ですが、昭和時代の知識はあまり深く問いません。 * 新しく書き直しました。ご迷惑をおかけします。 * 更新をお休みしています。勝手な話ですが、ご理解宜しくお願いします。申し訳ないです。