回歴同好会
NiA
現代/その他ファンタジー
長編
7話
23,963字
2022年5月1日更新
この世界は現代と同じ時間ですが少し様相が違います。今私たちが生きている世界よりもグンと科学は進歩し、モバイル(スマホみたいなものです)に搭載されている転移ポータルを使って移動するのが主流となっています。自転車はもう昔の産物。街を歩きたい変わり者はスクーターを使い、車は二酸化炭素を排出する為規制されており所持することも運転することも役所に行って手続きをしなければなりません。電車を使って移動する人はまだいるみたいですね。 こうした科学の進歩の裏側で文化というものはどんどん排斥が進み、今では誰も本を読まず、音楽も聞かず美術鑑賞などもしません。図書館は国に3つしか残されていません。文化というものが社会に寄与するところを理解していないという点では遅れている世界のようです。 そんな時代の中、大学一年生の湯川ひかるは何となくキャンパス内を歩いていると後ろから女性にぶつかられてしまいます。その時その女性が落とした本『醒深潭』をきっかけに物語が進んでいきます。 回歴同好会という非公認サークルで平行世界から紛れ込んできた物や変わった事件などを記録する生活が始まって行きます。またその一方で『醒深潭』の謎を解き明かしていく。 一体その本には何が書かれていたのか…。 拙い文章ではありますが楽しんでいただけると幸いです。
読了目安時間:48分
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