魔導戦争。魔族と獣人の連合軍が人族の軍と戦い、勝利した大戦から6年と少し。 人族陣営として魔王城へと乗り込んだ勇者一行が行方不明になって久しい世界は、形だけの秩序を笠に静かな混沌の中にあった。 国を追われて8年近くを白砂漠で生活していた少女ラエルは、一家全員で悪徳宗教に騙されて棲み家から連れ出された挙句、明らかに怪しい「競り」に出されそうになったところを、これまた怪しい姿をした少年に助けられる。 少年の名はハーミット・ヘッジホッグ。魔導王国の四天王にして――かつて「 」の名を冠した者。 彼の正体を知らぬまま、故郷を滅ぼした魔導王国にお世話になるラエル。 そこで彼女は母国が滅びた事実を隠蔽しようとする魔導王国の動きを知ったり、両親の行方を探る手がかりを見つけたりして……? 魔術訓練にアルバイト。資料検索と自主練で終わる毎日。 忙殺される日々の向こう、彼女の復讐は果たされるのか!? 「とかかっこよく言ってるけれど、厄介ごとの解決が先よね」 「うわぁい否定できないぞ」 かたや黒魔術師。育ちがサバイバルなせいで基礎がない暴発魔。 かたや魔法が使えない四天王。仕事はできるが胃は弱い苦労人。 魔術があろうがなかろうが、人間関係は不透明。 騙りあって殴り合って、万事解決とはいかないよね!! 強欲なる勇者の書。 これは少年少女が辿った後悔と希望の記録、その顛末を語り綴るものである。 1章:彼と私の最悪な馴れ初め。 2章:魔王城浮島・就職活動に四苦八苦 3章:魔王城浮島・白魔術士と絵描き 4章:第三大陸・石工の町と蚤の市 5章:第三大陸・麦畑と閉ざされた村 6章:現在投稿準備中・・・ ※1 評価・感想・誤字報告など歓迎しています。スタンプもビビットもコメントもありがとうございます。 ※2 「カクヨム」「小説家になろう」でも投稿中。 ※3 週末土日に2~3話程度更新しています。 ※4 6章準備の為に「なつやすみ」を頂いています。詳しくは独白ノートにて(2022.6.14.)。 表紙イラスト: 傷の惑星 さん( @KizuNoWakusei )
読了目安時間:39時間10分
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