私は昔から勉強が得意で、上を目指すことが好きだった。 大切な彼氏の沙良木は私と同じように勉強が得意だけど、顔の痣が原因でいじめられ、自分の価値を低く見るようになった。 今は苦しくても高校に行けばそんなことはなくなる。 そう信じて二人で県内一の進学校を目指していたのに、試験当日に高熱を出した私だけ落ちてしまう。 仕方なく入学した高校は勉強に関心がない人たちばかり。その上派手な女子グループに目をつけられ、陰湿ないじめを受けるように。 担任は役に立たない。新しい友達は信頼できない。親にも言えないし、沙良木には心配させたくないから絶対に言えない。 誰にも言えずにいじめを耐え続け、息苦しい日々を送っていた。 しかしいじめを受けた日の夜、夢の中に謎の男が現れて頼み事をされる。 学校に潜む魔物を滅ぼしてほしい。 魔物退治のために君は学校の中でだけ魔法を使えるようになる。学校の中でなら何を殺しても証拠は残らない。 魔物を滅ぼしたら願いを一つ叶えよう。 私はいじめっ子たちを殺して平和な学校生活を送るため、そして沙良木の顔の傷を消すために魔物退治を始めた……。