"世界大崩壊" その日、繁栄の頂点にいた人類は、未曾有の危機に襲われた。 前触れなく始まった大規模な地殻変動が、すべての生きものに地獄をもたらしたのだ。 大地は揺れ、海面はせり上がり、多くの陸が海に沈み、世界は一変した。 地上の生命が滅亡する事態はまぬかれたものの、高知的生命体の文明社会は甚大な被害を受け、いちじるしく衰退した。 生身で息をすることすら難しい過酷な環境に適合したのは、一握りの人間のみ。 生き残った「魔力を有するもの」たちは、"大崩壊"を乗り越え、ひとつに集まり、国を作った。 時は流れ。大国すら恐れる小さな未承認国家に、ひとりの少年がいた。 家族経営の暗殺集団として知られたアルティマ王国は、少年を殺しのスペシャリストとして育ててきた。 背に黒い翼を持つ少年は、あるとき仕事で同年代の男の子に出会う。 「そうだ。お前さ、俺の友達にならない?」 そう願うも、ターゲットだった男の子は兄に殺されてしまう。 理不尽な思いは積もり積もった不満を爆発させた。 「俺は、どう死ぬかは自分で選びたい……! どう生きるかも!」 少年は自由を求めて家を飛び出し、「魔法国」へと向かった。 訪れた地で出会ったはじめての友達と、身元不明の不思議な女の子。 守りたいものを見つけた少年は、自分の意思で戦うことを選択する。 「あなたを、私の使い魔として契約したの」 「いや……どうしてそうなった……?」 第3の力を持つ魔女に命を助けられ、一緒に行動することになった少年。 「友達がほしい」から始まった彼の旅は、ひとりの少女と出会ったことで、想像もしなかったほうへと動き出す。 第一章 旅立ちの章(今ココ) 第二章 科学国の章(科学国へ行きます。ヒューマノイドが国を動かす、近未来SFの世界) 第三章 魔法国の章(魔法国へ戻ります。大神殿の派閥争いに巻き込まれます) 第四章 人と機械の章(仮。再び科学国へ。AGIという名のボスが出てきます) 第五章 世界の章(仮。世界のはじまりとおわりの謎を解く終章) おそらく五章構成の長編です。 なろうで三章まで連載中。 ※間違えて下書きあげてたのであらすじ載せ直しました……(TT)
読了目安時間:2時間38分
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