おや…? てるかがみの ようすが…? ▼ おめでとう! てるかがみは ぞくへんの れんさいを かいしした! 時は24世紀! 続成だけでも都合三度に亘る殴州経略によって切支丹国家は目のハイライトが無くなるほど徹底的に殲滅され、最早海の外へとこぎ出そうとする気概は無かった。 一方、隣国のオスマン帝国や天竺に相当する位置のムガル帝国は眠れる神龍、大日本の逆鱗に触れることを恐れオスマン帝国は殴州に、ムガル帝国はナントカスタン地域に影響力を浸透させるにとどめていた。 一方、その「臥竜」大日本帝国は氷河期が去ったこともあって本朝列島を主軸に東は富良東大陸城闕崇華帝国、西は氾呉王朝、南は神奈崇太子大陸などの経営に一杯一杯であり、到底外に向かう余力は存在しなかった。 後の世に云うミラクル・ピース、大日本時代の始まりである。 ……そして、人々がこの平和な世に慣れ始めた頃、帝国府がある発布を行った。 「技術芸術振興令」である。 即ち、気が緩み暖衣飽食になり始めた大日本帝国圏が主に軍事技術の圧倒的優位によって成り立っていることを知っている上層部が、宮廷芸術振興の名目で新しい発明品を求め始めたのだ。まあつまりは、発明品への特許許可令である。 そして、2358年も暑気がますます盛んなある日のこと……。 ※当作品は基本的に皇紀で記述しております。24世紀初頭といっても西暦に直すとだいたい17世紀半ば、物語の開始は西暦17世紀末になります※
読了目安時間:4時間30分
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