R.I.P,.チャーリー・ワッツ。全ての回にストーンズの曲を当てはめてます。 レインボー都市である沖縄・那覇を舞台に繰り広げられる長編小説「わたしの周りの人々」略称「わたまわ」の第10話に相当すると同時に、短編「夏色の季節2020 番外編」の続編です。BOYSFANコンに「お題フリー」でエントリーしていますがこの話がBLなのかどうかは不明です。百合かもしれないです。 2020年に続き2021年の夏も感染症は相変わらず。LGBT中国人(帰化して日本人)のリャオは副社長の”あきお君”として那覇市西町の本社へ出勤することが増えましたが、本人はYシャツにスーツ姿だと背中に吹き出物が出てくるため、普段は女装の”あけみさん”として那覇の中心街・牧志にある事務所でテレワークをしています。 さて、大学が夏休みに入ったと言って友人である韓国人留学生・トモが牧志の事務所へ泊まり始め、昨年の春にリャオとトモがストーカーから救出した女子高生・サーコもまた事務所へやってきました。ひとり親世帯のサーコは、医療従事者の母親が再び勤務先が斡旋するアパートへ再び泊まり込むようになったため一人ぼっちなのです。こうして、牧志の事務所では再び3名雑魚寝の日々が始まりました。 リャオとトモは既に1回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を済ませていて、未成年のサーコのワクチン接種の手配をしつつ、お互いの2回目の接種にはそれぞれ会場へ送迎したりして助け合います。トモを異性として認識したいリャオはどこかぎこちなくトモと接したりします。一方でリャオが女性だと信じるサーコはリャオに無邪気に懐いていますが、リャオはサーコのこともまた異性として、いや同性?として捉えたりするようです。複雑な三角関係は一体いつまで続くのでしょうか。 作品全体を通して、テーマ曲はストーンズ“Under My Thumb” 親指を下向けて「ブーブー」。under someone's thumb =(人)の言いなりになって、という熟語らしい。歌詞は性差別満載でその後ストーンズもあまり大声で歌えなくなったりしたようですが、彼らのロゴマークに一番ピッタリな曲だとくるみさんは思います。
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