「あたし、あなたが好きよ」 「私はあなたを愛せません」 パン屋の娘・ユウラは、教会に務める生真面目な少年・パウエルを好きになり、告白する。 パウエルにアッサリ断られるも、 「パウエル君、自意識過剰」 「じっ、えぇ!?」 ユウラもそう簡単に諦めるほど薄い情ではなく。 「あたしは、『好きです』とは言ったけど、『好きになってください』なんて言ってない」 「じゃあ、これならいい?『私と時間を合わせて、おしゃべりやお出かけをしてください』」 押し続けるユウラを拒絶しきれず、パウエルは答えを保留してしまう。 けれど、当然ながら教会に務めるものは生涯独身。ユウラとてそれもわかっているはず。 一体どうしたものか? これは、愛と愛を天秤にかけ、人生を選ぶ物語。 ※ 全10話、執筆済み。1-2日おきに1話ずつ投稿予定。
読了目安時間:24分
この作品を読む