目が覚めた私はモノが浮かぶ空にいた。私を起こしてくれたのは同じ“実体女子高生”であるナツ。駅舎のような場所は何かに切り取られたようになっていた。色褪せた空き缶が一つ空へと落ちていく。 思い出したもの、思い出せないもの、どこか曖昧なもの。彼女も気付けばこの場所にいたのだという。この場所は空の上であると思うのだが、それも定かではないという。 「だからひとまず私と一緒に来て、見てほしいんだ。ここで何が起きているのかを」 それから一緒に考えてほしいのだ。私たちが誰で、何故ここにいるのかを。 -------------------- この作品は以下の作品から影響を受けています。 『機械山登山』絵:泉彩 『霧界』原作:飛浩隆/漫画:木城ゆきと 『GRAVITY DAZE』『GRAVITY DAZE 2』開発元:SCEジャパンスタジオ
読了目安時間:3時間36分
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