異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学園で底辺生活を送ってたらいつのまにか英雄視され美少女に囲まれてた件~

これがかの有名なのじゃロリ

「まぁ、君のような貧乏人じゃ臆病になっても仕方ないか。どうしてもというなら、吾輩のパーティに入れてやってもいいけど」  お前その見た目で一人称吾輩なのかよ。  俺はパーティのメンバーを見てみた。彼らの表情はお世辞にも明るいとは言えず、後ろ向きな表情ばかりだ。  なるほど。この白髪頭がなまじ優秀だから、苦戦していた連中が尻馬に乗ろうとパーティを組んだわけか。試験でいい結果を出すための知恵だわな。 「おいお前! 若様が誘ってくださっているのじゃ! 二つ返事で承服するのが礼儀じゃろう!」  いきなり俺に詰め寄ったのは、サラと同じくらいの歳の少女だ。白髪頭の従者かな。 「ご主人様、どうするんです?」  サラが耳打ちしてくる。 「渡りに船だ。ご一緒させてもらおう」  正直こいつに馬鹿にされるのは構わない。と言うかどうでもいい。俺は目立ちたくないし、こいつの影に隠れてメダルだけもらうことにしよう。  イキールの時と同じ作戦だ。 「こら! なにをコソコソ話しておる! はよう返事をせんか!」  従者は高い声で喚く。長い黒髪と黒い瞳は、どこか日本人を思わせる容姿だ。着ている服もなぜか着物っぽい。俺はなんとなく従者の少女に懐かしさを覚えていた。のじゃロリだし。 「じゃあ、お願いするよ。俺はロートス。こっちは従者のサラだ」 「よろしく」  そういうと、のじゃロリ娘が満足げに頷いた。 「それでよいのじゃ! 若様、また家臣が増えましたな!」 「うるさいぞ。出しゃばりクソガキ」  白髪頭が、ドスの効いた声を出した。 「あ……申し訳ありませんですじゃ……」  のじゃロリは途端にしゅんとなり、黙り込んでしまう。 「すまないね。うちの愚か者が耳を汚してしまって。帰ったら棒で叩いておくから、許してほしい」 「いや、そこまでしなくても」  流石にドン引きだ。こんなことで折檻をうけるのも可哀想すぎる。  こいつはあれだな。マジでクソな貴族だ。  イキールもいけ好かない奴だったが、あいつには貴族としての誇りがあった。戦闘不能になった騎士を守っていたし、助けに入ったエレノアに感謝を述べていたしな。  だがこいつはだめだ。出会ったばかりだがわかる。自分の身分を笠に着て、威張っているだけのゴミクズだ。  ま、俺には関係のない話か。 「これで六組十二人のパーティだね。これなら楽にメダルを手に入れられるだろう」  白髪頭がニヤリと笑う。 「じゃあ早速行こうか。ほら君達、さっさと霧の中に入るんだ」  自分から入れよ。とは誰も言わない。新入生たちは無言で顔を見合わせ、渋々といった様子で霧の中に入っていく。 「さぁロートス。君も早く。吾輩はその後に続く」 「はいよ」  まったく、臆病なのはこいつの方じゃねぇか。 「サラ、気をつけろ。何が待ってるかわからん」 「はい。ご主人様も」  俺はサラの手を握り、霧の門をくぐった。  そして、驚くべき光景を目にすることになる。

コメント

もっと見る

コメント投稿

スタンプ投稿


読者のおすすめ作品

もっと見る

同じジャンルの新着・更新作品

もっと見る

  • お前は最強であれ、元魔王に育てられる!?

    ♡5,100

    〇0

    異世界ファンタジー・連載中・31話 羽織 輝那夜

    2020年6月5日更新

    ある日、空から赤ちゃんが降ってきた。魔王は赤ちゃんを「カイ・グリアムズ」と名付け育てることにした。十年後子供は成長し、試験を受けに行くことに。魔力試験で城壁を破壊!?体力試験で世界記録更新!?実技試験では天才少女を掌でもて遊ぶ!?すべてが規格外のカイは魔王育成学校に通う事になる。そこで出会う同世代の子供たち!!いじめられていた落ちこぼれ少年を助け、優等生に育て上げる。その後、勇者育成学校へ入学!?最初は見下され、虐められていたカイだったが実技試験で勇者候補を簡単に倒す!!勇者学校で最下位から一位に成り上がる!!その頃魔族たちは竜人族によって魔獣化されていた!!魔獣たちが人族を襲い始める。育ての親や友達が……!! この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

  • 常軌を逸した使い方を知りたい人へ

    ♡50

    〇0

    異世界ファンタジー・連載中・61話 PENGUIN

    2020年6月5日更新

    気付いたら異世界だった。そして俺はアイテムボックスが使えることに気付き、アイテムボックスが何ができて何ができないのかを研究していたら腹が減ってしまった。 何故アイテムボックスが使えるのかわからない。何故異世界に来て最初にした俺の行動がアイテムボックスの研究だったのかわからない。 第1章 『ただ、腹が減ってしまったため、食い物を探すために戦争をアイテムボックスで蹂躙する。』 え?話が飛んだって?本編を10話まで読めばわかります。 第2章 15話から開始 この章はギャグ・コメディーよりになります 処女作です。よろしくね。