ホラー 短編 完結済

狂気の缶詰

作者からの一言コメント

狂っていたのは君か、僕か。

狂気の缶詰の表紙

 十年ぶりで、親友が訪ねてきた。  月の明るい晩だった。  彼は僕に缶詰を差し出して言った。 「これを預かってほしい。お前にしか頼めないことだ。よろしく頼む」 「頼むと言われてもなあ。これ、中身は何なんだい?」  参ったなと思いながら、僕は鼻をすすり、缶詰を見下ろした。 「中身は……」  言いかけて、親友はしばし黙り込んだ。  月明かりの中、僕は彼の沈黙に付き合った。 「中身は、俺の狂気だ」  まるで舞台の台詞のようだった。

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  • 狂気の缶詰
  • 投稿日2019/10/10 13:20 文字数1,982文字

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作品情報

作品名 狂気の缶詰
作者名 zero(椎堂かおる)
ジャンル ホラー
タグ 親友 狂気 シリアス 現代日本
セルフレイティング なし
初掲載日 2019年10月10日 13時20分
最終投稿日 2019年10月10日 13時24分
完結日 2019年10月10日 13時24分
文字数 1,982文字
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