文芸/純文学 短編 完結済
これは私の物語
前へ
次へ
もっと見る
2021年1月14日更新
※隔日更新 高校生生活最初の夏休みが二日後に迫ったある日。 夏休みの予定を立てるべく、家でゴロゴロとしていた主人公である陽向颯真は、インターホンの鳴る音を聞いて玄関に出た。 「こんばんは、颯」 ドアを開けると、そこに立っていたのは颯真と同じ学校の制服を身にまとい、大荷物と茶封筒を持った一人の少女──綺月美夜だった。 颯真はとりあえず事情は後回しで美夜を家に上げると、彼女は茶封筒を手渡してきて居間へと腰を掛ける。 不思議に思いつつも颯真はその対面に座り、中身を確認すると何通かの手紙が入っていた。 そこに書かれていたのは──── 「綺月夫妻と俺達でシェアハウスすることになったから、颯真と美夜ちゃんはウチのマンションで二人で一緒に暮らしなさい」 「はあぁぁぁ────!?」 ──これは、両親の気まぐれと幸せのために始まった、まるでラブコメみたいな同棲生活のお話である。
2021年1月18日更新
結婚を考えていた恋人に裏切られたショックと、職場でのパワハラが原因で半引きこもり状態となった、緋山(ひやま)ケイ。 ある日、妹のアイリに連れ出され、閉店セール中のショッピングモールに足を運んだケイは、高校時代の同級生で、在学中に亡くなった木宮光雅(きみやこうが)が壁鏡に映っているのを目撃する。 それ以来、ケイの周辺では奇妙で恐ろしい出来事が相次ぎ、光雅もまた度々鏡の中に姿を現すようになる。 光雅は何かを伝えたいのだろうか。一連の出来事と関係しているのだろうか。それとも……。 ※他投稿サイトでも公開しております。 ※矛盾点や誤字脱字、その他変更すべきだと判断した部分は、予告・報告なく修正する事がございますのでご了承ください。
もっと見る
2021年1月19日更新
ある秋晴れの空の下、赤々と燃えるような紅葉を掻き分け、私は死んだ幼馴染の亡骸を埋めている。 違う。これは事故なのだ。 中学一年生の私は墓穴を掘り、喉に大きな穴の空いた幼馴染を埋葬した。 けど、その現場を見られていたのだ。 彼そっくりの顔をしたドッペルゲンガーに。 高校卒業を目前に控えた私の未来は恐ろしく不透明で。 歳下男子に弱みを握られた私になす術は無し? これは大好きな人を失った二人の喪失を埋める悲恋の物語、なのかも知れない。
作者からの一言コメント
?