思いついちゃったから書かざるをえないSS集

読了目安時間:1分

エピソード:2 / 7

ボクは人知れずキミを救う者だ

001

 ボクは子供のころから誰にも秘密のチカラを持っている。  自分の命と引き換えに、奇跡を起こせるチカラだ。  ただし使うとボクの存在は消されてしまい、皆から忘れ去られる定めだ。  それが使えるのは一度だけ。まだ使ったことはない。  もし使ったことがあったら、ボクはもう消えてるはずだから、未経験なのは当たり前。  いつそのチカラを使うのかと、ドキドキしながら生きてきたけど、最近はもうあんまり思い出すこともない。  ボクは大人になり、もうあまり夢も見ない。  学校では普通。会社でも普通。それのちょっと下の方かもしれないけど、自分では満足してる。  満足はしてない。でももう、諦めてるというか。どうでもいい。考えるのに疲れた。  恋人いない歴=年齢。それももう別に、それでいいかな。面倒くさい。  そう思ってたけど、奇跡って起きるんだな。ボクには彼女ができた。  いやまだ、できそう、と言ったほうがいいかな。毎朝同じバス停から乗ってくる、職場の同僚の女の子と、すごく気が合う。  何がどうって言えないけど、話していると楽しいし、目があうと彼女は嬉しそうに微笑んでくれる。  こんなことってあるんだな。  まさかこれが、ボクの存在と引き換えに起こした奇跡じゃないといいんだけどなと、ここ数日ずっと思ってる。

全4ページ完結です。次話2/4

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