それ行け!ノノちゃん。国枝の妹姫は異世界でトキメキます!

【第3ワールド】クックキングならぬクッククイーンの偉大なる序章

 皆様はじめまして! 『国枝(くにえだ)ノノ』です。中学生です。  今日はいろいろあって異世界に来てます。  それでは恒例のコーナーに参りましょう! 【『ノノ』の3分くらいクッキング!】 「それでは『国枝(くにえだ)ノノ』華麗に(さば)いていくっ!」  材料は旅人の街『イクサ』近海で取れた『宇宙イカ』!  映像撮れてるかな? 定点カメラの位置をちょっと修正。よしっ! 「(さば)いていくっ!」  大きな瞳でウインク。サムネ決まりました! 「宇宙イカは、この大きな2本の足が特徴です。他の8本の足は日本で食べるイカと似てるんだけど、この大きな2本は先が球状でしかも光るの!  まずは絞めたイカを大きく3つの部位に分けていく!」  宇宙イカを頭、胴、足に分け、皮を()いていく。  一体なんの話だ? って。 「『ノノ』の3分くらいクッキング! ですよ!」  ドヤッと、キメ顔! 包丁を構える。 「とっとと(さば)いていくっ! ……ってあれっ、キミも着てたの?」  以前助けたスライムの『フォーチュン』が居る。そしてその後方に更に大きな影が映りました。  ぴくぴく揺れる胸筋が迫る。紫覆面の中で目が細められ、その手の(なた)が煌めいた。 「幼い少女、美味しそうだから(さば)いていくっ♡」 「いやゃぁああああああ!!!」  ※※※ 「いつも、本当にすみません。『ノノ』お姉さまにこの身を捧げます」  長い手で仕舞われる白銀の刀身。今回は陽気な殺人鬼から命を救っていただきました。五体投地で服従を誓います。 「『フォーチュン』キミも大丈夫だったかい? あの変態に(かじ)られたりしてたら嫌だよ?」  体をぷぷるん。『フォーチュン』が否定しています。 「そだ。お姉さまも『フォーチュン』も、あたしのお料理食べていってください! 絶対美味しいから!」  3人であたしが(さば)いたイカ刺しを()まんでみる。  自宅から持ってきた生醤油(きじょうゆ)とワサビで頂きます。 「生で食べるなんて『ノノちゃん』すごい。とても美味しいよ」 「こういう文化こっちでは無いですか? もしかして、寄生虫がチョーやばいとか?」 「うん。やばいよ。隣の家のおばさんそれで迎えられたもの。生で食べるなんて正気じゃないの」 「へ、へぇ。で、寄生虫ってどんな形し、てるのかしら?」  箸でイカ刺しに付いていた如何(いか)にもな線虫(せんちゅう)を持ち上げる。 「キッツイ線虫。食べたら内臓全てを喰いつくされるよ! 口にしたら間違いなく召されるわ」  キッツイ線虫が持参した醤油(しょうゆ)の中で牙を()く。威嚇しながらぷかぷか泳いでる。見なかったことにしよう。  映像機器やら線虫やらをいろいろと放棄する。あたし、何も知らない。ショウコノコラナイ。  放り捨てた機器、線虫を足元の『フォーチュン』が(くわ)えた。ぷぷるんの中に在った歯が巨大化咀嚼(そしゃく)し全てを飲み込む。おお! 思わず拍手! 「それより、お姉さまのお名前聞いてもいいですか? よく考えたらあたし伺ってないから」 「私の名前は『ルキ』『ルキ・サンダルフォン』よろしくね『ノノちゃん』」  翠玉(すいぎょく)の瞳の前をシルバーブロンドが流れる。う、(うるわ)しいです『ルキお姉さま』! 『ルキお姉さま』が買ってきたデザートをのんびりみんなで()まんでいたら、お空がイイ感じになってきました。 「お、お姉さま! じ、実はお願いが」 「?」 「え、えっと、えっと、ぎゅってしていいですか? あ、あたし帰らなくちゃいけなくて! お兄ちゃん心配するから」 「?」 「と、兎に角です! 黙って大人しくそのおっぱい揉ませてくれやがりくださぁあああい!」  飛び込んだそこ、皮鎧を脱いだ胸元は圧倒的な柔軟さであたしを迎え、その柑橘系の香りと柔らかさに、 「はわぁぁあ♡」  あたしは揉み途中で召されたのです。  ※※※ 「ごちそうさまでした。『ノノ』至極満足です」 【データを記憶しました】 『異世界の扉』が表記します。有難いことです。 「いや、記憶しなくていいから! いや、してくれてありがとうございます!」 『異世界の扉』に膝をついて一礼。今日下校した時に購入した揚げパンもお供えします。 「さて、明日は何をしましょう」  お姉さまと一緒に探索ミッションデート、……良いかもしれません♡  服を脱いでパジャマへ着替えベッドにin 「……『フォーチュン』食べられていないかなぁ?」  弱弱しいスライム君が少々気になりましたが、意識は早々(そうそう)に闇へと()ちていきました。  ※※※  その日、あたしは久方ぶりの夢を見たの。  その夢の中であたしは何十という変態達に囲まれていました。 『美味しそうな少女、(さば)いていくっ♡』 『ひ、ヒィィィイイ!!』  そんなあたしを助けてくれたのは『ルキお姉さま』ではなく、 『ぴぃ!』  竜の装飾(そうしょく)(ほどこ)された剣を口で横一文字に構えた、  ……ぷぷるんスライム『フォーチュン』でした。

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