Magical×Debtor/Girls=魔法少女はローン持ち+返済できれば何でもします!

わたし、魔法少女を愉しんじゃおうと思います(やることやれば構いませんよね)

 わたしはわたし。  わたしの名前は満映他こいし(みちばたこいし)|。  他の誰でもなく、他の誰かであるはずもない。  ()()()()()()()()()()()のわたしだけ。  自分だけのわたし自身。  わたしはそれを、決して見失うことはない。  わたしはをれを、絶対忘れることはない。  だから。  わたしは自分の思うがままに。  わたしが自身の感じるままに。  ただ、わたしがそうであるように。  そのまま、わたしのやりたいように。  間違った悪しきものとして。  あるがままに、わたしのままのやり方で、魔法少女をやればいい。  こんな、わたしという魔法少女を。  そんな、わたしだけの、魔法少女を。  わたしらしい、わたしとして。  そして。  間違うことなく。  正しいことをして。  ちゃんとした、魔法少女になればいい。  魔法少女として、わたしらしく。  だったら。  せっかく、なれたんだから。  どうにか、やれるんだから。 「だったら、()()()()()()()()()()()()()、別にいいよね?」 「好きなようにしていいよ、やることさえやってくれれば。魔法少女としての仕事をね。それならボクのほうに、文句なんてあるわけないよ」  文句以外は、何でも好きなように言うくせに。  でも、それなら丁度()()()()だね。  いい言葉だよね、お互い様。 「じゃあ、()()()()好きなようにやらせてもらうね。魔法少女のお仕事を」  それこそが、わたしのやりたいことだから。  わたしはそういうことをする、魔法少女なんだから。  わたしはそういう、魔法少女、なんだから。  わたしがいままでどういうことをしてきたか、それはあいつらもわかってる。  穴の真ん中に積まれた()()が何なのか、それを見れば、すぐわかる。  わたしがこれからどうするつもりか、それもあいつらはわかってる。  もう残り少なくなったあいつらが、チラチラ()()()視線を送りあっているのを見れば、すぐわかる。  それでも、お互い距離を開けたままでいる。  だけど、お互い目の届くところに必ずいる。  だからといって、手を届かせる気はまったくない。  手を伸ばす気も、手を結ぶ気もまったくない。  それはここまで()()()()見てきたから、もうわかってる。  そのさんざんな結果のありさまが、あの、ゴミの山なんだから。  それなのに、どうしてあいつらは、()()()()()()()()。  お友だちが、()()()()()にされるのを、見ていたはずなのに。  自分たちも、()()()()()にされるのが、わかってるはずなのに。  あのゴミの山に、仲間入りするだけなのに。  お友だちと一緒に。  それなのに。  なんでこんなにも、やる気がないんだろう。  どうしてここまで、生きようとしないんだろう。  ここで諦めたら、人生終了するだけなのに。  諦めちゃえば、人生終了、できるけど。  死んじゃうけど。だって、わたしが殺しちゃうから。  そこまで思ってから、ふと、全然違うことがわたしの頭をよぎった。  もしかして、ここがあいつらの終点なんじゃないか。  なんでこの世界に来たのか、どうやって来たのか、何のために来たのか知らないけど、これ以上行くところがないんじゃいか。  あいつらが()()から逃げださないのは、もうとっくに逃げてるからだと、現実から逃げてるからだと思ってた。  現実から逃げ続けてるからだと、思ってた。  でも、それだけじゃなく、()()()にあいつらにはもう、()()()()()()がないんじゃないか。  逃げて逃げて逃げ続けて、その最後の行きついた行き止まりが、()()()()()()()いうんじゃないだろうな。  ここが(わたしたちの世界が)あいつらにとって、()()()()()()だと、いうんじゃないだろうな。 「で、どうなの?」  わたしは答えが返ってくる前に、質問だけを訊いてみる。  思ってるだけで答えが返ってくるなんて、そう考えればかなり便利なんだけど。  それでも言葉にしないとね。ほとんど全部端折ったけど。  それに、だんだんこの緑の目との、会話の呼吸がわかってきた。  だから、どういうふうに答えるかも、何となくわかった。 「うん、ほとんどキミの()()()()()思った通りで間違いないよ。他にもいくつも例外や特殊な案件もあるけれど。今キミの目の前にいる、今迄キミが殺してきた、これからキミが殺そうとしている()()()、キミの言うところの()()()()、〈エゴグラム・クオリア(みている世界が違うもの)〉は、まさにその典型だね。自分たちの世界が嫌になって、この世界に逃げてきたんだ。そして()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」  やっぱり()()()()()()の答え方だった。  でも、そんなことより大事なことを、なんかさらっと言わなかった。 「えごぐらむ・くおりあ? それがあいつらのホントの呼び方なの?」 「まあ、一応ね。()()()()()()()()()()()()()()()()()()を、ボクらは便宜上そう呼称してるから」 「っで、その自分たちの世界から逃げてきたっていうエゴグラム・クオリアが、あいつらなの?」 「さっきも言ったけど、個体によって様々なケースがあるから一概には言えないよ。でもあいつらは確かに〈エスケープ・クラス(逃げ落ちたもの)〉だね。()()()()()。だって」 「だって?」 「弱いから」  そのひと言で全部が説明ができたみたいに、そのひとつだけが全部の原因みたいに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()、緑の目は揺らぐことなく落ち着いて、そして珍しく簡潔に言葉にした。 「それで、そんなやつらが()()()来たの?」  なんで、そんなやつらがわたしたちの世界に来たの。 「それも個体によって理由も動機も()()()()()()だけど、()()()の場合は、この世界なら好きなことができると、勝手なことをしてもいいと、()()()()()()と、思ったからじゃないかな。自分の世界で出来なかったことの全てを」 「へーそう、()()()()()」  わたしは右手を握りしめ、左手でエグイアスを担ぎ直す。  だとしたら。  それが、ホントだとしたら。  ()()()()()()()()()()()()()()()。  おまえたちを殺す理由が、殺さなきゃいけない理由が、殺していい理由が、何より殺したい理由がまたひとつ、増えたんだから。  ()()()()愉しむ理由が増えたんだから。  おまえたちが、自由になってこの世界で、好き勝手にするっていうのなら。  わたしも、おまえたちを思うままに、やりたいようにやってもいいってことだよね?  これで丁度、()()()()ってことで、いいんだよね?  だから文句なんて、言わないよね?  言っても二度目はないからね。  そんな()()()()()()()()()()()()()、わたしがバチンと、やるだけだから。  そんなことを言ったやつも、どんなことを言ったかも、全部まとめてこの世界から、なかったことに、してやるだけだ(殺し尽くして、やるだけだ)

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