江古田のアパートからお届けするのべらとステラの日常<2021年出張版>

読了目安時間:5分

エピソード:2 / 2

そうだ、夏バテ対策うどんを作ろう! 後編

そうだ、夏バテ対策うどんを作ろう! 後編の挿絵1  頭にちょこんと乗っていたベレー帽を手に取り、軽く会釈をする女性。  彼女の名はぷれこ。のべらちゃんこと、野辺良華子が物語の女神として現在の職務へと就く前から、この物語を見守る仕事をやっていた謎多き人物。のべらやステラにとってはお姉さん的存在であり、任務を外れたあとも、彼女はこうして遠くから彼女達の活動を優しく見守っているのだ。 「ヴァッ(ぷれこ)ヴァヴァッ(どうして此処に)?」 「ふふふ、ウルスラから聞いたの。のべらちゃんが負のオーラを出しているっぽいから、差し入れをしに行ってあげてって。彼女は天界のお仕事で忙しいから今日は来れないみたいで、わたしが代わりに来たの」 「ヴァヴァッ(解せぬ)」  傍からみれば、華子はヴァヴァッっと啼いているだけのように見えるが、どうやらぷれこには華子が何を言っているか通じるらしい。ちなみに華子が発していたという、負のオーラはエアコンが壊れた状態でテレワークを続けていた事が原因だったのだが、今のぷれこには、恐らくステラが華子の天敵である茄子(・・)を買って来た事が原因に見えているのかもしれない。 「あの~、ぷれこお姉様、ウルスラの代わりにお姉様が来たというのは分かったのですが、その……どうして茄子がのべらお姉様の天敵であり、仇なんですの?」 「そう、その話だったわね」  まずは座って話しましょうと、ぷれこが華子とステラをちゃぶ台の前へと座らせる。テーブルへ天界から持って来たと言うレインボーラムネの瓶をちゃぶ台の上へ3本置き、ぷれこがゆっくりと話し始める。 「あれは、のべらちゃんが天界で女神見習いの仕事をしていた頃の話だったわ」 「結局そこから始まるのね!?」 ★★う★★ど★★ん★★ 「あの頃、わたしは天界でウルスラの仕事をお手伝いしながら、次期女神候補を育てる仕事をしていたの。あの日、のべらちゃんは天界の女神図書館で本の整理をしたあと、とあることをしに、天界の温室へ向かっていたのね」 「とあること?」  ステラがラムネをひと口含みつつ、華子へ視線を移すと、俯き加減に華子が口を開く。 「あの日、生命の成長を促す力を備えた聖水の精製方法を女神図書館で見つけたわたしは、完成品を夏野菜へ試そうとした……ぞなもし」 「え? どうして夏野菜?」 「あの聖水は直接飲むと効果が強く、副作用を伴う可能性があった。だから、夏野菜へ聖水を与え、うどんと一緒に接種する事で、効果を得ようとしたぞなもし」 「あの……お姉様……その効果って……」    両手で顔を覆った華子の気持ちを察し、ぷれこが代わりにステラと華子の間に割って入る。 「聖水の効果については置いておきましょう。のべらちゃんは夏野菜が植えてある場所へ、その聖水を撒いたんです。しかし、そこには運悪く、ウルスラが魔術研究のために持って来ていた植物、マンドラゴラ(・・・・・・)さんが植えられていたのです」 「なんですって!?」  マンドラゴラ――昔から薬草として重宝され、天界でも魔術や錬金術にも用いられるナス科の植物。ただし、根っこを引き抜こうとすると奇声をあげ、その奇声を聞いた者は発狂するか幻聴を見るか、最悪の場合、天に召されてしまうという危険な植物なのである。  トマトやきゅうり、なすの並びにまさかマンドラゴラが潜んでいるとも露知らず、のべらちゃんは聖水を撒いた。まだ緑色だったトマトはみるみる赤く実り、きゅうりは見事に曲線を描き、なすは紫色の艶やかな実を実らせたのだそう。そして、マンドラゴラは……。 「うねうねと根っこと蔓を伸ばしたマンドラゴラは、のべらちゃんの前にその顔を表した。そして……」 『え……ちょっ……ちょっと待ってクレメンス……』 『keeeエエエ#$%&’(あsdfghjkl;』 『ぎゃああああああああ』 「そう、至近距離でのべらちゃんはマンドラゴラの叫びを浴びてしまったの」 「お姉様……よく生きていられましたわね……」 「まぁ、私達がいち早く気づいて、天界の女神様が助けてくれたからね」  華子とマンドラゴラの叫声を聞いたぷれことウルスラが温室へ向かうと、それはもう阿鼻叫喚の景色が広がっていたらしい。成長して巨大化したマンドラゴラの蔓が華子の四肢を縛り、宙へ浮いた華子の衣服は無残にも引き裂かれ、眼鏡の奥の華子は最早意識朦朧とした状態で、白目を剥いていたのだという。 「成長したオクラが放つネバネバの液体が彼女に降りかかり、成長したおナスが口へ突っ込まれていたからね。もうそれはそれはお子様には見せられない姿だったわ」  淡々と語るぷれこだったが、ステラがのべらお姉様のあられもない姿(・・・・・・・)を想像して、ゴクリと生唾を呑み込む。 「何その触……」 「ステラ、それ以上言うと消されるぞなもし」  華子が皆まで言うなとステラの肩をポンと叩く。意識朦朧とする中、華子の脳裏には、強制的に口へ投入された茄子の記憶が強烈に焼き付いてしまったのだという。聖水を許可なく勝手に精製した事と、温室が無茶苦茶になった事で華子は顛末書を書く羽目となり、この出来事は『天界のマンドラゴラ事件~~おナスは死の香り』というタイトルで記録される事となったんだそう。  以来、華子は茄子を食べようとすると、過去のトラウマを思い出すかのように当時の記憶が甦ってしまうため、茄子が食べられなくなってしまったんだそうな。 「お姉さまも大変な経験をされたんですね」 「ヴァッヴァヴァー(分かってくれたらいいクレメンス)」  大変な経験をした華子の気持ちを察し、ステラが口元から垂れかかっていた涎を拭きつつ(脳裏に浮かぶ◯◯ぷれいの映像を消しつつ)、華子に同情する。 「のべらちゃんはのべらちゃんのままで充分可愛いのにね。聖水を使っておもち(・・・)を膨らませようなんて考えるから」 「あの頃は若かったぞなもしよ」  両手の肘をちゃぶ台へ乗せ、両拳に顎を乗せたポーズで悟ったかのように呟く華子。 「おもち?」 「ふふふ、あなたのそこにもふたつついているでしょう、おもち(・・・)」 「ああ。二つの果実的な」  自身の胸のあたりへ向けられていたぷれこの視線で、おもちが何を指しているのか気づいて手を叩くステラ。どうやら、当時ののべらちゃんには色々とコンプレックスがあったのだろう。 「さて、と。この話はもうおしまい! のべらちゃん。夏バテ撃退を作ろうとしていたんでしょう? これが欲しかったんじゃなくて?」 「おぉ~~女神印のプレトマト! 流石、ぷれこ! 分かっているぞなもしね!」  ぷれこは鞄から艶やかな赤色をした瑞々しいトマトを取り出す。  レタスときゅうり、そしてトマト。これでうどんを彩る野菜は出揃ったのである。  今日の晩御飯は、ぷれこをゲストに迎え、華子、ステラと三人で食べる、豚バラと夏野菜のごまダレうどんだ。 そうだ、夏バテ対策うどんを作ろう! 後編の挿絵2 「「「いただきます!」」」  水でしめたうどんの喉ごし。夏野菜とごまダレがよく合う。  江古田のアパートに住む華子達は、今日も元気に日常を過ごしているのだ。

「ねぇ、お姉様?」 「心なしか出逢った頃よりおもちが大きくなってる気がするんだけど気のせ……」 「ステラ……それ以上言うと、東京湾行きぞなもし」 「わかりました、もう言いません」 ーーーーーーーーーーーーー  お読みいただきありがとうございます。ちなみに、今回のうどんレシピ「豚バラと夏野菜のごまダレうどん」はリアルに先日Twitterでのべらちゃんに聞いた、暑い日にお薦めのうどんメニューです。その際、わたしがトマトの代わりに茄子を使った事で「茄子だけは許さん」というニュアンスの発言をのべらちゃんがした事で、茄子と因縁がある事が分かり、このネタを思いつきました。どこでネタが浮かぶか、分からないものですよね。二次創作は昨年の江古田アパートのお話や、ifオトギシリーズのスピンオフ、のべら探偵&ステラ助手が活躍する百合の花殺人事件なんかも過去書いてますので、興味ある方は読んでみて下さい。ではでは、今後ともよろしくお願いします。

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  • 2周年記念ウルスラ&女子作家ちゃん

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    ♡1,000pt 2021年9月3日 0時46分

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    エモい

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    2021年9月3日 0時46分

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  • ゆりすぺしゃる2

    とんこつ毬藻

    2021年9月4日 2時49分

    やったぁ~エモイスタンプありがとうございます^^♪二次創作にも大量支援励みになりますよ~。のべ×ステに新たなマンドラゴラ要素なんかも加えてみました~。うどんレシピは是非お試しあれ(byのべら)なのです^^♪ 

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    とんこつ毬藻

    2021年9月4日 2時49分

    ゆりすぺしゃる2
  • 猫

    デス よっしー

    ♡1,000pt 2021年8月29日 8時55分

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    にゃかにゃか良い

    デス よっしー

    2021年8月29日 8時55分

    猫
  • ゆりすぺしゃる2

    とんこつ毬藻

    2021年8月30日 13時34分

    お読みいただきありがとうございます。二次創作フェア用に書いたのべ☆ステですね。いいと言って貰えてよかったです。今後ともよろしくお願いします~。

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    とんこつ毬藻

    2021年8月30日 13時34分

    ゆりすぺしゃる2
  • かぼのべら

    友坂 悠

    ♡1,000pt 2021年8月29日 7時43分

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    ブラボー!!

    友坂 悠

    2021年8月29日 7時43分

    かぼのべら
  • ゆりすぺしゃる2

    とんこつ毬藻

    2021年8月30日 13時35分

    お読みいただきありがとうございます^ー^♪ 昨年もメンバー大集合でお届けしたのですが、今回はのべ☆ステメインで書いてみました~。レトロ扇風機とマンドラゴラさんは出してる人少ないかなと思って入れてます。色々短編長編書いておりますので、良ければ今後ともよろしくお願いします~。

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    とんこつ毬藻

    2021年8月30日 13時35分

    ゆりすぺしゃる2
  • 女子作家ちゃん

    藤原 アオイ

    ♡1,000pt 2021年8月28日 19時42分

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    にゃかにゃか良い

    藤原 アオイ

    2021年8月28日 19時42分

    女子作家ちゃん
  • ゆりすぺしゃる2

    とんこつ毬藻

    2021年8月30日 13時37分

    アオイさんありがとうございます~。ぷれこを今年も無事に出せましたのよ^^♪ 茄子苦手という話をのべらちゃんに直接聞いた時点でこの話が浮かびました。あとはお絵描きまで描けたらいいな~と個人的には考えていたり(笑)応援ありがとう~!

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    とんこつ毬藻

    2021年8月30日 13時37分

    ゆりすぺしゃる2
  • くのいち

    三原みぱぱ

    ♡500pt 2021年8月30日 15時46分

    マンドラゴラがナス科の植物だと初めて知りました。(ググった) おもちは大きく膨らんだ方が美味しいですよねw

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    三原みぱぱ

    2021年8月30日 15時46分

    くのいち
  • ゆりすぺしゃる2

    とんこつ毬藻

    2021年8月31日 17時17分

    いや、そうなんですよー。マンドラゴラはナス科なんです。wikiでも載ってますよね。なのでのべらちゃんの茄子嫌いからマンドラゴラがすぐ浮かびました。おもちは膨らんだ方が美味しいですね。平たいおもちも好きな人は居るかもですがw ありがとうございます(´ω`)

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    とんこつ毬藻

    2021年8月31日 17時17分

    ゆりすぺしゃる2

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